ニンゲン交差点EP4 【お客様は神様か?!】


以前どこかで炸裂させた話でもあるのだけども、
「お客様」はそこかしこで傍若無人に振舞ってよい「神様」ではないのでは?

という事を言っておきたい。

私もまたどこかへ出れば「お客様」として「もてなされる側」になるのだから、
客観的にみながら自分の事として考えたいところである。


昨今のクレーマー対策にアタマを抱える企業も多いと思うが、
そういった社会現象になるほどの大きな事ではないにしろ、
日々のストレスを旅行に来て発散かよ!と言いたくなるほどの「お客様」も
少なくないのは事実だろう。


沢山の人が利用する「トイレ」にてこぶしを握って色々と我慢したエピソード。


利用者の少ない時間帯に清掃していたのであろう。

そこに親子連れのお客様が血相変えてやってきて、清掃員を無理やり押しのけ
「こちら開いてますよ」そんな声を聞ききもせず子供と一緒に、
今まさに掃除し始めた個室に駆け込む。

掃除し終えた個室には誰も入っていないワケだが。。。
(私は、空いてる個室に入ろうとしたところでこの親子に遭遇し譲るつもりでいた)

カギを閉めるか閉めないかのタイミングで出てくる親子。

そして

「キッタナイわ~!凄い汚い!これじゃ子供にさせられないわ~!早くちゃんと掃除して!」

清掃員は一瞬ハトが豆鉄砲食らったみたいな顔をした。

しかしすぐに「申し訳ありません。すぐに掃除いたします」と深々と頭を下げた。

物凄く気分が悪くなった。注)トイレ我慢しているからではない。


ここで、謝罪する清掃員が単なる利用客を「お客様」にしたからだ。

私なら「わざわざ汚いトイレを選んだのはあなたです。お客様に気持ちよく利用して頂きたい一心で清掃しております。トイレを汚すのは貴方のような自分勝手で人に対する思いやりにかけるような人ではないでしょうか?綺麗なトイレがあるのは誰のおかげですか?貴方は貴方のお子様が汚したご自宅のトイレを汚いから早くちゃんと掃除しろ!と言われてどう思いますか?綺麗に使いなさいとお教えしませんか?むしろいつも綺麗にしてくれているお母さんに感謝しなさいとお思いになりませんか?」

...と言ってやりたい。

そして心穏やかに「どうか、気持ちよく楽しい旅行をしてください」と付け加えたい。


果たして実際にそれを言っていいものだろうか(笑)
果たしてこの清掃員の対応がもてなす側の正しいカタチなのだろうか。
果たしてこの親子は大切にもてなされるべき「お客様」であり「神様」なのだろうか。

私たちもてなす側もニンゲンである。

時に体調が悪かったり虫の居所が悪かったりする。

しかし、「お客様」を目の前にしたとき、意のままでいられる訳ではない。

「お客様」も「神様」ではなくニンゲンとして私たちと触れ合って頂きたいと
切に願うのであります。


観光地阿寒湖にて、訪れる人々が交差する人間模様。

興味深くていとおかし。。。


※色々我慢したけど、失敗することなく綺麗なトイレで無事に用を済ませたので

ご心配なく。。。

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